サプライズ選出や不当な扱いも。外国人監督に翻弄された日本代表の選手たち (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 外国人監督が代表を率いることにはメリットも、デメリットもある。

 ロシアワールドカップが終わった後、高齢化した日本代表が世代交代を求められるなか、スムーズにリスタートを切れたのは、日本人の森保一監督だったからだろう。当時、森保監督は日本人選手の動向を正確に把握していた。適切なスカウティングによって、代表にふさわしい選手を呼ぶことができたのだ。もっとも、その森保ジャパンも今は停滞が見られるのだが......。

 代表に選ばれるのにふさわしい選手とは何か?

 ひとつ言えるのは、坂井も皆川も、今もプロサッカー選手としてのキャリアを続けていることである。坂井はJ1、J2のクラブを流転した後、2020年シーズンからタイ1部リーグのサムットプラーカーン・シティFCでプレーしている。皆川は横浜FCをしぶとくJ1に昇格させ、2020年シーズンは29試合出場3得点を記録。2021年シーズンはベガルタ仙台でプレーすることが決まっている。それぞれのやり方で成長しているのだ。
 

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