2020.05.25

井原正巳が驚いたファルカンの
ドーハ組解体。合宿は「毎回ヘトヘト」

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Masabu

「ファルカンがキックのデモンストレーションをするんですが、ボールの高さ、落とす角度といい、本当に完璧だった。すごいなって思いましたし、やっぱりあれだけの選手だったんで、蹴る時は雰囲気を持っていたと思います。でも、練習は細かかったですね。ポジショニングは細かいし、個人に求めるレベルもすごく高かった。攻撃の選手であればいかにシュートまでもっていくか。守備は1対1で負けないようにとか、そういう練習に多くの時間が割かれていました」

 ほかの選手がファルカンのやり方に面食らうなか、井原は自分の経験からこうした指導は「ブラジル人監督」の傾向だととらえ、それほど驚きはしなかったという。

「僕が日産自動車(横浜F・マリノスの前身)に入った時、オスカー(ブラジル代表としてW杯3度出場。のちに日産自動車の選手、監督)が監督だったんですけど、すごく似ていたんですよ。個々への要求が高くて、『なんでこれができないんだ』っていう感じでした。ファルカンも同じで、ブラジル人にあって日本人のないものをすごく要求されて......。それは勉強にはなりましたけど、なかなかすぐにはブラジル人のようにできないですからね」

ファルカンジャパンについて振り返る井原正巳ファルカンジャパンについて振り返る井原正巳