2020.01.14

CB岡崎慎が明かす「痛恨の失点」理由。
勝負時の「見極めが甘かった」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 グループステージ敗退に追い込まれたシリア戦を終え、ミックスゾーンに現れた岡崎慎(FC東京→清水エスパルス)の脳裏には、ドリブルをする背番号21の後ろ姿がこびりついていた。

 ゲーム終盤にカウンターを浴び、シリアのストライカー、アマハド・ダリに抜け出された。背走した岡崎はついに追いつけず、痛恨の決勝ゴールを叩き込まれてしまった。

シリア戦に3バックの中央で先発出場した岡崎慎「自分がレッド覚悟で、後ろから削ってもよかったんじゃないかって......」

 中央から町田浩樹(鹿島アントラーズ)が懸命に戻っていた。中の選手が間に合うんじゃないか――。それが岡崎の判断だった。しかし、ファーサイドにも相手選手が走り込んでいた。町田はそちらへのパスコースを切るポジショニングを取った。結果、誰もダリに寄せられず、得点を許してしまう。

「本当に勝負がかかった場面での、見極めが甘かったというか」

 額にあふれ出る汗を右手で拭いながら、岡崎は失点場面について振り返った。

 所属するFC東京でシーズンを通してコンスタントに試合に出られなかった岡崎にとって、今大会は試合勘との戦いでもあった。

「(初戦の)サウジアラビア戦では最初、本来のキレがなく、身体も動かなくて、うまくいかないことのほうが多かったですね」

 だが、それでも3バックの中央からボランチに面白いように縦パスを入れ、攻撃の起点となった。2試合目のシリア戦ではコンディションや試合勘も改善され、持ち運んだり、ロングボールを入れたりして、より一層存在感を発揮した。

 相馬勇紀(名古屋グランパス)の同点ゴールが生まれる30分のシーンでも、起点となったのは、こぼれ球を拾った岡崎のミドルレンジのグラウンダーのパスだった。

「ビルドアップに関しては、自分で言うのもなんですけど、よかったと思います」

 岡崎はそう認めた。だが、間髪入れずに「けど......」と続けた。

「2失点......2失点をしているので。CBをやっていて2失点したら、自分のせいになるのが普通だし、ましてや1試合目は自分がPKを与えて負けている。後悔というか、めちゃくちゃ悔しいです」