CB岡崎慎が明かす「痛恨の失点」理由。勝負時の「見極めが甘かった」 (2ページ目)
2017年12月に立ち上げられた東京五輪代表チームは、シリア戦まで39試合を戦っている。そのなかで岡崎がピッチに立ったのは10試合。決して多い数字ではない。
初めて声がかかったのは、2018年8月のアジア大会だった。プロ1年目の前年はケガで出遅れ、プロ2年目になってようやくJ1で試合に出始めた矢先の招集だった。
「本当にびっくりしました。自チームで試合に出れば、こうしてチャンスをもらえることがあらためてわかりました」
まだあどけなさを残す青年は、うれしそうに語っていた。だが、チームは過密日程のなか、たくましく戦い抜いて準優勝に輝いたものの、岡崎自身は1試合の出場にとどまり、悔しそうに、寂しそうにしていたのが印象的だった。
その後、2019年6月のトゥーロン国際大会で約1年ぶりに招集されると、全5試合でフル出場を飾り、今度はチームの準優勝に大きく貢献した。すると9月の北中米遠征、12月のジャマイカ戦のメンバーにも名を連ね、ジャマイカ戦での好パフォーマンスが評価されて今大会のメンバーに選出。2試合続けてスタメンを勝ち取ったのだ。
それだけに、2連敗の現実を重く受け止めていた。
「負け方も本当にしょうもない。代表のユニフォームを着て、あんな負け方をしていたら、テレビを見ていたら萎えるというか。ショックな内容だし。自分が応援している立場だったら、日本代表がこういう負け方をしたらすごく悔しいと思う。もう、こんな情けない姿を見せてはいけない」
今回のU-23アジア選手権は東京五輪のアジア最終予選を兼ねているが、すでに出場権を得ている日本にとっては、本大会に向けた貴重なメンバー選考の場だった。ましてや食野亮太郎(ハーツ)をのぞいて海外組が不在で、国内組が試されていた。それで結果を残せなかったという事実が、不甲斐なさをいっそう強めているようだった。
「海外組が呼ばれていない日本代表に入るのはすごく悔しいですし、逆に言えば、海外組は普通に(本大会のメンバーに)入ってくる、というスタンスなのも悔しいです。そんななかで結果を残せなかったんだから、『海外組がいないんだから、当然だよね』って思われてしまうのも妥当というか......」
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