2019.11.01

U-17日本代表、アメリカ相手にドローも
「2試合で勝ち点4は最高」

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐藤博之●撮影 photo by Sato Hiroyuki

 アメリカの日本対策とは、すなわち、若月封じと言い換えてもいい。

 もちろん、どんなにアメリカが策を講じてきたとしても、若月にまったくチャンスがなかったわけではない。事実、決定機につながりかけた、あるいは、つながった場面は何度かあった。

 それでも、若月を気持ちよく走らせなかった効果は大きかった。オランダ戦ではチャンスの場面で、ことごとく完璧なトラップでシュートまで持ち込んでいた背番号9も、この試合では、ここぞという時にボールが足につかなかった。初戦の2ゴールから一転、ノーゴールに終わった若月が悔しそうに述懐する。

「オランダ戦では自分が(DFラインの)背後を取るとか、自分の武器を出せる場面がはっきりあって、それを確実にできたが、アメリカ戦はしっかりと背後を消されていて、何本も走っているのにボールが出てこないというなかで、(ボールが出てきたときに)ちょっと集中力や意識が切れてしまうことが試合中にあった。次のセネガル戦では、そういうことが絶対にないように意識して、一回のチャンスのために、何回も動き出しをしっかりやりたいなと思う」

 つまりは、アメリカにしてやられた試合、ということになるのかもしれない。

 とはいえ、あくまでもオランダ戦――稀に見る出来のよかった試合との比較においては見劣りするというだけで、アメリカ戦だけを見れば、それほど悪い内容の試合だったわけではない。

 日本はうまく守られながらも、アメリカのカウンターには対応できていたし、時間の経過とともに、ピッチを横に広く使った攻撃で相手を完全に押し込むこともできていた。失点してもおかしくない場面がいくつかあったのは確かだが、得点してもおかしくない場面はそれ以上に多かった。

 成岡も「(引き分けで)勝ち点1は最低限の結果。点が取れなくて悔しい」と言いつつ、こう続ける。

「(試合終盤は相手を)左右に振りながら、チャンスがあったら縦パスを入れてという攻撃ができた。チーム全体としても、自分個人としても、引いた相手に対しての効率のいい攻撃の仕方を認識できたので、それを次の試合から生かしたい」

 藤田もまた、「点は取りたかったが、最後にちょっと修正できたのは一歩前進なのかなと思う」と、前向きに語っていた。2連勝こそ逃したものの、グループリーグ3試合をトータルで考えれば、価値ある勝ち点1の上積みである。