スペインの名伯楽が気になった日本代表5人。久保建英らを高評価 (2ページ目)
■中島翔哉(ポルト)
「パラグアイ戦で、左サイドをスタートポジションに、インサイドへスライドし、積極的にボールを受け、決定機を作り出していた。左サイドバックの長友佑都(ガラタサライ)の攻め上がりも誘発。連係度の高いプレーを見せ、2得点とも起点になっている。堂安律(PSV)、南野拓実(ザルツブルク)、大迫勇也(ブレーメン)と近づきながら、危険なプレーをいくつも生み出した。また、ボールを持ち上がる強度が高く、自陣からのカウンターのシーンでは相手を振り切って、敵陣までボールをつなげていた。
バックラインの前まで落ちてプレーメイクもしている。ドリブルで運び、相手を引きつけて右サイドでフリーになっていた酒井宏樹(マルセイユ)へパス。その折り返しが大迫のシュートにつながった。総じて日本の攻撃を牽引していた。
ミャンマー戦でもパラグアイ戦と同じく、中央に切り込んで脅威を与えている。先制点となったミドルシュートはそのひとつだろう。また、中に入って、逆サイドの裏にサイドバックを走らせるという戦術的プレーも見せている。自分に人を集めることによってスペースを生み出せる選手で、終始、ミャンマーのディフェンスを苦しめていた」
■堂安律(PSV)
「パラグアイ戦では中島と同調するようにインサイドへ入って、相手に打撃を与えていた。中島が右サイドバックの酒井を使い、その折り返しを自ら触らずにスルー、大迫のシュートを引き出したシーンは、センスのよさが浮き彫りになった。たくさんのプレーイメージから最善のものを選ぶことができるのだろう。
ミャンマー戦の2点目のアシストは、この日のベストプレーだった。ゴール前で一度シュートを放ち、その跳ね返りを、一瞬の判断で逆サイドから飛び込む南野の頭にクロスで合わせた。密集地帯でも慌てず、視界もクリア。ボールの軌道を変えることで相手を混乱に陥れていた。クオリティの高いプレーだった」
■久保建英(マジョルカ)
「パラグアイ戦は後半開始から出場。"逆足"で右サイドから中央に入って、左足で決定的なプレーができるため、パラグアイの選手たちは久保を潰そうと躍起になっていた。その結果、かなりダーティーなファウルをいくつも食らっている。しかし、4人がかりで囲まれてもそれを突破してしまうなど、ポテンシャルの差を見せつけた。
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