鈴木武蔵が語ったリオ五輪組の決意「代表の主力になってW杯へ行く」 (2ページ目)

  • 佐藤俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 高橋茂夫●撮影 photo by Takahashi Shigeo

――今後、日本代表ではリオ五輪組がチームの主力になっていく、という意識は強く持っていますよね。

「そうですね。リオ五輪が終わった時、みんなで『代表に入っていかなければいけない』という話をしたんです。自分は、その時はまだまだだったので、代表に入るのは『夢のまた夢だな』と思っていましたけど、ようやくって感じですね。

 どの世代も、五輪を経て、代表の主力になってW杯へ、という流れになっているので、自分もそういう意識が強い。これからは、リオ五輪組がもっとチームの中心になっていかなければいけないと思っています」

――最近は東京五輪世代、久保建英選手をはじめ、若い選手の活躍が目立っています。そうした状況をどう見ていますか。

「(Jリーグに限らず)代表でも、活躍する選手の年齢が低くなっていますけど、それはすごくいいことだと思います。若い時から長く代表にいることで、"代表の感覚"というのがより培われていくので、そういう選手がたくさんいたら、日本代表がさらに強くなっていくと思います」

 森保監督のサッカーのベースは、札幌で指揮を執るミハイロ・ペトロヴィッチ監督のスタイルにある。森保監督は、ペトロヴィッチ監督の攻撃的なサッカーに、守備的なエッセンスを加えて、同スタイルの完成度を高め、サンフレッチェ広島を率いていた時に3度のリーグ優勝を達成。強いチーム作りを実現した。

 そういう意味では、初の代表入りにも、鈴木は戦術的にはそれほど混乱することなく、スムーズに溶け込むことができたのではないだろうか。

「(3-5-2の)札幌と(4-4-2の)代表ではシステムが違うけれど、確かに方向性はミシャさん(ペトロヴィッチ監督)と似ていると思います。練習メニューも同じような感じですしね。

 代表では、できるだけペナルティーエリア近くで動いてほしいとか、ポストワークとか求められましたけど、やれている感はありました。(先発出場した)コロンビア戦では、ここに(パスが)出てくれば決定機を迎えられるというシーンがあったし、ヘディングシュートでも惜しい場面があった。ただ、まだ他の選手といろいろすり合わせていかないといけないし、もっと話をして要求していかないといけないですね」

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