2019.06.23

称えられるべきウルグアイ戦。
だが森保監督の言葉は鵜呑みにできない

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Watanabe Koji

 来年の東京五輪を目指す実質的U-22代表で「コパ・アメリカ2019」に臨んでいる日本代表が、初戦のチリ戦から中2日で、グループC最強のウルグアイと対戦した。試合は2-2のドローで終わり、両チームとも勝ち点1を取り合う格好となった。

サイドの攻守で改善が見られた日本代表

 森保一監督率いる今回の日本は、A代表ではなくU-22代表の選手にオーバーエイジ選手を加えたチームだ。南米チャンピオンの優勝トロフィーを目指し、ベストメンバーで戦うA代表のウルグアイとは、そこが違っている。

 しかも、ウルグアイの初戦(対エクアドル)は、現地時間6月16日。17日にチリ戦を戦った日本は、準備期間がウルグアイよりも1日少なかった。また、試合会場となったポルト・アレグレのあるリオグランデ・ド・スル州は、ウルグアイと国境を接するブラジル最南部に位置する。地球の裏側から遥々やってきた完全アウェーの日本と比べ、ウルグアイには圧倒的な地の利もあった。

 そんな試合背景のなかで、日本はウルグアイに対して勝ち点1をもぎ取った。決して対等とは言えない条件下で戦った日本の健闘は、だからこそ掛け値なしで称えられて然るべきだろう。

 ただし、試合結果には内容が伴っているケースと、そうではないケースがある。とりわけ今大会の日本には、A代表メンバーを招集できず、やむなく東京五輪を目指すチームで参戦したという特殊な事情がある。東京五輪に向けたチームの強化という観点からして、結果とは別に、試合内容から客観的に評価しておく必要もある。

 ウルグアイ戦の日本は、チリ戦の反省から何を修正し、ピッチ上でどんな現象が起きていたのか。チームのパフォーマンスと森保監督の采配に着目して振り返ってみると、いくつかの問題点が浮かび上がってきた。