2019.06.06

日本が韓国に敗れた最大の理由。
「あんなにダメージがあるなんて…」

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐藤博之●撮影 photo by Sato Hiroyuki

 その直後から15分ほどは、韓国の攻勢が続いた。前半は息も絶え絶えだった韓国が、生気を取り戻すきっかけになったのは間違いない。

 齊藤未は「それを言い訳にするわけではないが」とつけ加えたうえで、こう続ける。

「ああいうこととも向き合っていかなければいけないのが、今後のサッカーだと感じた。日本人のメンタリティ的にというか、僕のメンタリティ的に、チームに声をかけるのも少なかったし、あそこからもう一回ギアを上げるというのは、10分、20分で戻せるレベルではないなと思った」

 20歳以下の、まだ経験に乏しい選手たちに、常に試合の流れを読み、どんなアクシデントでも乗り越えろ、と求めるのは酷な話だろう。言ってみれば、若さゆえの、想定内の負け方である。

 だが、今回のU-20代表は、サッカーをよく知っている、頭のいい選手が多いチームだった。影山雅永監督は、「(大会を通じて)試合ごとに進化する姿を見せられたのは、ひとつの成果」と語っていたが、試合を重ねるごとに示した適応能力の高さは、その証明だろう。

 しかし、だからこそ、より一層悔しさが募る。勝てた試合、勝つべき試合、勝たなければいけない試合だった。

 準々決勝へ進出していれば、対戦相手はセネガル。今大会では初めてとなるアフリカ勢との対戦が実現していた。そして、もうひとつ勝って準決勝に進めば、結果はどうあれ、自動的にもう1試合(決勝か、3位決定戦か)戦うことができた。ここから先には、さらなる貴重な経験が待っていた。

 敗れた相手がアジアのライバル、韓国であったことも含め、やはり、もったいない敗戦だった。

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