久保建英の招集は見送りか。U-20日本代表、W杯目前に問題山積み (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 たとえば、MF郷家友太(ヴィッセル神戸)。昨季は高卒ルーキーながら、J1で22試合に出場するなど、充実のシーズンを送ったが、今季は神戸の"バルサ化"のあおりを受ける形で、出場機会が減少。今季J1ではまだ出場機会がない。

 郷家自身は、「ルヴァンカップで90分出ているので、そこまで差は感じない」と言うが、試合のレベルや緊張感を考えると、やはりJ1での出場機会がないのは痛い。影山監督も、キャンプ最終日の全日本大学選抜との練習試合後、Jリーグで試合に出ていない選手について、「後半の後半になると、(パフォーマンスが)ガクッと落ちる。それは、日常のプレー時間に比例している」と語る。

 昨秋のアジアU-19選手権では主力としてプレーした、MF藤本寛也(東京ヴェルディ)もまた、所属クラブで苦しむひとりだ。

「(大学選抜との練習試合の)前半はよかったが、後半はバテ気味で判断が遅れた。Jリーグで90分(試合に)出ている選手、(途中出場で)少し出ている選手、出ていない選手で、コンディションにバラつきがある。やっぱり試合に出続けていかないといけない」

 そう語る藤本は、昨季J2では25試合に出場し、今季はさらなるステップアップを目論んだが、先発出場2試合、途中出場3試合(第9節終了時)にとどまっている。

 19歳のレフティは、「U-20ワールドカップは5年前くらいから意識してきた、絶対に出たい大会。今までのサッカー人生のなかで、一番大切と言ってもいいほど」と話すが、だからといって、メンバーに選ばれればいいというわけではない。

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