2019.02.04

スペインの戦術家がアジア杯で指摘。
勝ち試合にもあった日本の問題点

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Sano Miki

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「日本はプレーの細部にわたる集中と注意に関し、再確認をするべきだろう。ただ喜ぶだけでも、残念がるだけでも、こうした試合(勝っても負けても次のラウンドに進めるウズベキスタン戦のような試合)は意味がない。後々の憂いがないように万全の準備をすることだ」

 スペイン人指導者、ミケル・エチャリ(72)は、ウズベキスタンに2-1で勝利してアジアカップのグループリーグを首位で通過した森保ジャパンに対し、そんなメッセージを送っている。

 エチャリは、バスク代表(FIFA非公認)監督を務めており、昨年は、その名采配によってベネズエラ代表を完膚無きまでに叩いている。戦術的なディテールに優れ、「ミスター・パーフェクト」の異名を取る。数年前には、当時最強を誇ったバルセロナのメンバーが主力のカタルーニャ代表を破った。その試合でのプレッシング戦術は関係者の間で研究され、他のクラブのバルサ対策に用いられるようになったほどだ。

ウズベキスタン戦で相手に脅威を与えていた伊東純也 そのエチャリは、日本対ウズベキスタン戦について戦術的ディテールの指摘をしている。

「日本は4-2-3-1のシステムを基調に、第1戦、第2戦で出場機会の少なかった選手を中心にメンバーを組んでいる。すでに決勝トーナメントへの進出を決定。チーム内の競争力を高めながら、グループ首位を争う試合だった。

 一方のウズベキスタンは、得失点差により、日本に引き分ければ首位通過となる。4-1-4-1で、守りを固めながらカウンターを狙う、という意志を強く示している。1トップのエルドル・ショムロドフがサイドに流れ、カウンターを発動。率いるエクトル・クーペル監督のサッカーは『(攻守の)バランス』『(ブロックを作って守る)リトリート』『カウンター』の3語で説明され、それを最大限に生かし、成功を収めてきたのだ。