2019.01.20

2軍で1.5軍のウズベキスタンに勝利。森保采配にまだ太鼓判は押せない

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi photo by Sano Miki

 グループステージ最初の2試合に勝利してグループ2位以上が確定していた日本が、同じ勝ち点6ながら得失点差で首位に立っていたウズベキスタンと対戦。2-1で逆転勝利を収めたことにより、3連勝を果たした日本のグループ首位通過が確定した。21日のラウンド16では、グループEの2位サウジアラビアと対戦する。

ウズベキスタン戦で日本は先発をガラリと入れ替えた 通算5度目のアジア制覇を目指す日本にとって、このウズベキスタン戦は勝利という結果はもちろん、大幅にメンバーを入れ替えたなかでいくつかの収穫を見つけられたという点においても、全体的にはポジティブな試合だったと言える。

 ただし、最初の2試合(トルクメニスタン戦、オマーン戦)との関連性、そして次のラウンド16(サウジアラビア戦)以降との継続性という視点に立ってこの試合を評価すると、残念ながらそれほどポジティブな材料は見当たらない。これまでの森保一監督のチーム作りと采配が、皮肉にもそれを裏付けてしまっている。

 そのひとつが、この試合を振り返るうえで大前提となるスタメンの編成だ。

 ここまでの2試合をレギュラーメンバーでほぼ固定して戦った森保監督は、「できるだけ多くの選手を起用したい」と公言していたとおりのスタメンをセレクト。グループステージ2試合目のオマーン戦から北川航也(清水エスパルス)を除く10人を変更し、スタメンの総入れ替えを行なっている。

 これにより、負傷中のGK東口順昭(ガンバ大阪)以外、日本はグループステージ3試合ですべての選手が出場したことになる。つまり、レギュラー組と控え組が明確に分けられた格好だ。

 過去2試合、森保監督が試合中の選手交代を計3度しか行なっていなかったことを考えると、グループステージ突破を決めた状態で迎えたこの試合では、レギュラー組を休ませるためにこのような編成をするしかなかったと見ることもできる。また、そこには昨年10月、11月の親善試合で見えた森保監督のチーム作りとの整合性も伺える。

 レギュラーとサブを明確に分けて、交代枠を使い切らずできるだけ同じメンバーで長い時間を戦ってチームの精度を高めていく。過去の国内親善試合を振り返っても、森保監督がこのアジアカップをいかにして戦い抜こうと考えていたのかが見えてくる。

 そのやり方で最大7試合を戦うアジアカップを乗り切れるかどうかは、大いに疑問が残る。もちろん現時点ではその行方は未知数の部分もあるが、少なくとも決勝トーナメント以降にその方針が変わる気配がない現時点においては、ウズベキスタン戦は、トルクメニスタン戦やオマーン戦とはまったく別のところで評価する必要がある。