森保一監督の手腕が試されるアジア杯。日本は決勝まで進めるのか (3ページ目)

  • text by Sportiva photo by Sano Miki

杉山 今回は、優勝すればコンフェデレーションズ杯に出場できるというご褒美もないし、特段、結果が求められているというわけではないのですが、日本がどこまでいけるのかというと、予想は難しいですね。

浅田 2018年に行なわれたアジア大会や、アジアU-19選手権なんかを見ても、依然として日本がアジアのトップレベルになるのは間違いない。現実的に考えて、日本を倒す可能性があるのは、韓国、オーストラリア、イランなど、限られたいくつかの国だけでしょう。でも、優勝するというイメージはしにくいですね。やはりどこかで脆さが出てしまうんじゃないかというのが妥当な見方。今の日本代表をニュートラルに見たら、そうなるんじゃないですか。

杉山 大迫勇也(ブレーメン)がメチャクチャに活躍しないと優勝はない、という感じじゃないですか。日本が2011年のアジア杯で優勝した時には、メンバーは全般的によかったし、本田圭佑に何人力かの力があったんです。それでも準決勝の韓国戦は大接戦だったし、決勝のオーストラリア戦も苦戦していました。どちらにしても、ベスト4以降ぐらいになると接戦になるんです。そうなると、今の日本はちょっとそこのレベルには至ってないような気がする。他の出場国のメンバーとの比較は難しいですが、過去の日本代表との比較でいうと、そう思います。

浅田 2011年の日本代表が上り調子だったとしたら、前回2015年のアジア杯の日本代表はまさにピークに近い状態のチームでした。しかも、ブラジルW杯のメンバーを中心に計算できる選手で固定して戦っていたから、やはり前回大会の出場国のなかでは抜群に強かったですよね。現在の日本代表はそういう感じはしません。ただし、その圧倒的に強かったチームでさえも、運悪くベスト8でUAEにPK戦で敗れている。

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