スペインの慧眼がベネズエラ戦の日本を評価「守備のクオリティは高い」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Sano Miki

 エチャリは、チームとしての守備の堅さを高く評価している。

「日本はベネズエラのインテンシティに少々苦しみながらも、GKのロングキックを大迫勇也(ブレーメン)が前線で収め、起点を作る。バックラインからの長いボールを有効に使い、攻撃の糸口を見つけている。必然的に、前線でのプレーが増えた。

 そして25分、このゲームで最高のプレーが生まれる。吉田麻也(サウサンプトン)のインターセプトから左サイドで中島翔哉(ポルティモネンセ)がボールをキープし、前線に入った遠藤航(シント・トロインデン)に縦パスを入れる。遠藤はそれをすぐにさらに前の南野拓実(ザルツブルク)へ。南野も前の大迫に入れ、自身は駆け抜けながらスペースを作り出している。すると大迫は外側でフリーになった堂安律(フローニンゲン)へパス。堂安はGKと1対1のチャンスを外してしまったが、理想的な攻撃コンビネーションだった。

 日本は攻撃のリズムを作り出せるようになると、39分に先制している。敵を押し込み、ファウルで得た右FKを、中島が精度の高いボールをファーサイドに蹴り込み、これを酒井宏樹(マルセイユ)がボレーで合わせた。酒井の体の使い方はすばらしかった。ただし、ベネズエラのGKは一瞬、ブロックかパンチングかで迷ってしまい、判断が遅れたミスだったとも言える」

 エチャリは、簡潔に試合の流れを読み解いている。

「リードした後半は、日本がベネズエラを前線から追い込み、中盤のラインを容易に越えさせていない。 大迫、南野の2人は攻撃も守備も連携に優れ、それぞれが補完関係を作り、チームに方向性を示した。とくに大迫のポストワークは秀逸だった。そして中島の突破力は、相手にとって大きな脅威になっていた。南野の背後のスペースを常にカバーしているのも出色。また、先制点で見せたようにキックの質も高い。攻撃は過去3戦よりもトーンダウンしたが、存在感は見せている。

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