各年代の代表すべて未経験。しかし守田英正は「選ばれる自信あった」 (3ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

―― その後のコスタリカ戦で、途中出場ながら代表デビュー。奇しくも、フロンターレでのデビュー戦と同じ右サイドバックでしたね。

守田 自分としては緊張していなかったと思っているんですけど、テレビで見ていたチームメイトからは、「顔が引きつっていたぞ」って言われました(笑)。右サイドバックでの出場でしたけど、そこもできると思って起用してくれたことは、監督からの信頼でもあると思っています。それにフロンターレで初めて試合に出場したスーパーカップも右サイドバックだったので、ちょっとした縁というか、巡り合わせすら感じました。

―― 後半37分からのわずかな出場時間でしたが、前にいる伊東純也選手に効果的な縦パスを入れているのが印象的でした。

守田 純也くんはスプリント能力が高いので、(ピッチの)角に対して速いボールを入れて、純也くんが前向きで、勢いに乗った状態でプレーできるようにというのを意識しました。自分はその瞬間、瞬間で、誰かに見立ててプレーすることが多いんですけど、あの試合ではエウソン(エウシーニョ)を意識したんですよね。

 その局面、局面でイメージする選手は違うんですけど、右サイドバックで出場したコスタリカ戦は、エウソンならどういうプレーをするかなって考えたんです。フロンターレでのアキさん(家長昭博)とエウソンの関係性は、それこそかつての(エドゥアルド・)ネットと僚太くんのように、会話をしなくても確立できている。アキさんがいいスプリントをすれば、必ずエウソンがそこにいいボールを配球する。だから、自分も、それを意識したんです。

―― 先ほど、代表との距離感が掴めたという話がありましたが、またあの舞台に立ちたいという思いは?

守田 あります。その代表戦でケガをしてしまって、焦らない気持ちがないかといえば嘘になります。11月にも代表戦はありますし、クラブでもその間、(下田)北斗くんや(田中)碧が試合に出て勝っている。チームにとってはプラスですけど、個人としてはやっぱり負けたくないという思いはあります。

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