森保ジャパンの人選に杉山氏が疑問符。
「なぜFWは3人だけか?」 (2ページ目)
ここ何年かの日本代表で最もポピュラーだった4-2-3-1でいえば、FWは「3-1」か「1」だ。センターフォワードのみをカウントするか、2列目の選手もFWと見なすかで分かれる。特に2列目の両サイドはFWに分類されることが多かった。それが今回は3人。森保監督が使用する布陣はおそらく3-4-2-1だ。以下、それを前提に話を進めるが、3人しか選んでいないFWは1トップ候補を意味するのだろう。
だとすれば、「2」に該当するいわゆるシャドーストライカーは、MFから選ばれることになる。どっちでもいい話かもしれないが、監督のこだわりを探ろうとしたとき、こうした部分は思いのほか見過ごせない要素になる。
では、シャドーストライカー候補は誰なのか。発表されたMF枠から守備的MF候補を除いた以下の選手になる。伊東純也(柏)、中島翔哉(ポルティモネンセ)、南野拓実(ザルツブルク)、伊藤達哉(ハンブルガー)、堂安律(フローニンゲン)の5人。このシャドーストライカーには、どのような適性が求められているのか。この5人に共通する武器はドリブルだ。
しかし、ドリブルはサイドで発揮するならリスクは少ないが、真ん中で奪われると危ない。レベルの高い相手に、逆襲を食う典型的なパターンだ。同じ3バックでも、3-4-3の両ウイングならサイドに開いて構えるので、奪われても大きな問題になりにくいが、3-4-2-1のシャドーストライカーは、構える位置は真ん中寄りだ。サイドアタッカーではない。
選んだ選手と使用しそうな布陣との関係がよく理解できない。なぜ4-2-3-1ではなく3-4-2-1なのだろうか。
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