五輪代表からA代表への抜擢はあるか。条件を満たす選手がひとりいる (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AP/AFLO

 そして今、抜擢が求められている状況でもある。長谷部誠や本田圭佑が日本代表からの引退を表明し、日本代表はかつてないほど、世代交代の必要性に迫られているからだ。

 森保監督は、U-21日本代表の選手たちの目の前に"にんじんをぶら下げる"意味でも、早速9月の代表戦には誰かしら抜擢したいところだろう。

 はたしてグループステージの3試合(1○0ネパール、4○0パキスタン、0●1ベトナム)を終えた現時点で、結果を残したといえるのは、以下の4人だろうか。

 前田、岩崎、DF原輝綺(アルビレックス新潟)、DF杉岡大暉(湘南ベルマーレ)。

 その中からひとりだけ推すなら、杉岡になる。

アジア大会でもチームの主軸として奮闘している杉岡大暉アジア大会でもチームの主軸として奮闘している杉岡大暉 そのひとつは、唯一J1のクラブでコンスタントに出場機会を得ている点だ。

 市立船橋高から湘南に加入して2年目。昨季はルーキーイヤーながら3バックの左や左ウイングバックとして、J2で37試合に出場した。

 戦いの舞台をJ1に移した今季もレギュラーを張り、ここまで20試合でピッチに立っている。この実績だけでも代表入りの条件を満たしているといえるだろう。

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