2018.08.09

サッカー人生激変。スピードスター前田大然
「高2のターニングポイント」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki, Getty Images

東京五輪を目指す若きフットボーラーたち(1)
松本山雅FC・前田大然@後編

 3月のパラグアイ遠征でU-21日本代表デビューを果たし、初先発のベネズエラ戦でさっそく2ゴール。勢いをそのまま、所属する松本山雅FCでも前線の一角を射止めてみせた。今シーズンの活躍を振り返った前編に続き、後編では希代のスピードスター、前田大然のサッカー人生におけるターニングポイントや今後のビジョンに迫った。

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前田大然は松本の大地でさらに大きく成長を遂げようとしている―― ここまで話を聞いてきて、すごくポジティブだと思うけど、負けていたとしても、「負けてない」と言ってみたり、ゴールが奪えないことを気にしていても、「気にしていない」と言ってみたり、自分に言い聞かせているようなところもあるんですか?

前田大然(以下:前田) どうですかね。もともと、入れへんときは入れへんし、入るときは入るしって割り切っているので、あまりネガティブになることはないですかね。常にポジティブでいるようにはしています。

―― さきほど、「自信は常に持っている」とも言っていましたが、自信は揺るがないんですか?

前田 揺るがないですね、はい。

―― 頼もしいですね。

前田 たぶん、スピードがあるからだと思います。誰にも負けない武器があるから。武器がひとつもなかったら、自信があるとは思えないですけど。

―― 誰にも負けない武器を自分は持っている、というのが安心感というか。

前田 すごく自信になりますね。テクニックよりもスピードって、すごく武器になると思うので。そのおかげで自信を持ってプレーできますね。

―― いつごろから自信を持ってプレーできるようになったんですか? ターニングポイントのような出来事ってありますか?

前田 自信を持つようになったターニングポイントはわからないですけど、サッカー人生のターニングポイントはありますね。

―― それは、いつですか?

前田 高2のときです。そのころ、ヤンチャだったので、1年間サッカーをさせてもらえなかったんですよ。それで1年間、社会人サッカーをしていて......。サッカー部の総監督、監督、コーチの方々で話し合って、そうしようということになって。