2018.08.06

福田正博が森保監督へエール
「ドーハの悲劇の悔しさを晴らしてほしい」

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro photo by JMPA

福田正博 フォーメーション進化論

「森保一、日本代表監督に決定」と聞いたときは、正直、驚きがあった。

ロシアW杯ではコーチとして選手とともに戦った森保監督 日本人指導者の中から監督を選ぶとなれば、彼ほどの適任者はいない。だが、五輪代表とA代表の兼任となれば、仕事量が膨大になりすぎるため、日本サッカー協会は他の選択をすると考えていたからだ。

 過去には、2002年W杯日韓大会を率いたフィリップ・トルシエ監督が五輪代表とA代表を兼務した。ただ、当時と現在では、日本サッカーを取り巻く状況は、まるで違う。

 トルシエ時代は海外でプレーする日本代表選手は少なく、ほとんどが国内組だったが、現在は日本代表のほとんどは海外組。東京五輪世代でさえ、海外でプレーする選手が増えている。協会とJリーグの間で調整すれば、強化合宿の日程を捻出できた時代ではなくなっている。

 この状況下では、両代表を兼務するハードルは高いと言わざるを得ない。それだけに、森保五輪代表監督が日本代表監督に就任することはないだろうと思っていた。

 もちろん、五輪代表を指揮する森保監督がA代表を率いるメリットがあるのは間違いない。

 日本代表を牽引してきた長谷部誠、川島永嗣、本田圭佑、長友佑都、岡崎慎司といった選手たちは、代表引退を表明したり、次のW杯で主軸となることが難しい年齢になっている。今後の最大のテーマが”世代交代”であることは避けようがなく、それをスムーズに実行して、五輪代表の森保監督が日本代表も兼務するメリットを最大化するために、サッカー協会の万全のサポートに期待をしたい。