日本サッカーの未来は明るくない。悪しき「8年サイクル」から脱出へ (4ページ目)
まだ技術委員会の総括と検証が終わっていないにもかかわらず、このような状況で次期代表監督が決まってしまうのであれば、それこそ本末転倒もはなはだしいと言わざるを得ない。とりわけ最大の問題は、田嶋会長就任以来、技術委員長に就いた2人(西野、関塚隆)から具体的なサッカーの話がまったく出てこないことだ。
こうしてこの国のサッカーは、また「8年サイクル」から脱出できないまま物事が進んでいくに違いない。日本サッカー界のリーダーたちは、本当に日本代表を強くしたいと考えているのか。4年先、8年先、そして12年先の日本サッカーの青写真を描けているのか。
そんな現況を見て思うのは、8年前よりも日本サッカーの状況は悪化しているのではないかという疑念である。
4 / 4