岡崎慎司が語るW杯。「最後は控えの差。自分も含め力になれなかった」 (3ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 今日も、自分のコンディションさえ普段どおりなら、ゲーム展開的には(途中から)自分が起用されていたと思う。監督もいつもどおり(自分を)使いたかったと思うけど、ケガをしていて力になれなかった。この大会では、なかなかチームのためになれなかったという思いがあるので、ほんと、自分としては心残りしかない」

 岡崎は悔しそうに顔を歪めてそう語った。

ベルギーに敗れて8強入りを逃した日本代表ベルギーに敗れて8強入りを逃した日本代表 とはいえ、2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、そして今回のロシア大会と、岡崎が経験した3つのW杯のなかで、一番手応えを感じたのは、今大会だった。ベスト16入りは8年前にも体験しているが、今回はその先の景色が見えるところまで、チームが来ていたからだ。

「今回は、より(ベスト8に)近づいた。チーム全体を見て、そう思えた。決勝トーナメント進出を決めたときの、選手みんなの気持ちが満足していないというか、『これ(決勝トーナメント1回戦)勝たないと、意味ねえぞ』という空気になっていた。それほど、今回はベスト8に行きたい気持ちが強かった。

 今までの日本代表、その積み重ねのおかげで、今回はそういう心構えになってきたんだと思う。さらに、今回の負けを味わい、見ていた(今後の代表を担う)選手たちは、『もうここで満足しちゃいけないんだ』ってなっていると思う」

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