批判集中のGK川島永嗣は「自分も
チームを助けなければいけない」 (2ページ目)
「やっぱり自分のなかで、断ち切らなきゃいけない部分というのはあって、それがなかなかできないまま、ズルズルきてしまっていた」
西野ジャパンは3戦目のパラグアイ戦でようやく勝利を挙げているが、この試合に川島は出場せず。東口順昭と中村航輔が45分ずつプレーしている。ただ、この2人のパフォーマンスも安定しているとは言えず、ともに1失点ずつ喫している。
この時点で、川島の正GKは決まったようなものだった。2人を同じ時間試したということ自体、あくまで2番手、3番手のバックアッパーの域を出ないという西野朗監督の意思表示だろう。たとえ川島がミスを繰り返していても、総合力で外せないという判断が見て取れた。
そして迎えたW杯。コロンビア戦ではFKを決められている。FKでグラウンダーのボールがくる可能性は、スカウティングで把握していたはずなのに、壁をつくっていた選手たちは飛び上がった。その影響もあっただろうが、川島の反応の悪さは否定できなかった。続くセネガル戦では、シュートをパンチングしたボールが目の前のサディオ・マネに渡り、先制ゴールを決められた。
西野監督は、ポーランド戦前日の公式記者会見に川島を同席させた。大幅な先発メンバーの変更が囁(ささや)かれていたなかで、あたかも川島の先発を予告したようなものだった。それはもしかしたら、指揮官からのエールだったのだろうか。
「普通に監督の指名で、会見(に出席)するようにと言われたから......。監督もいろいろな意図があって指名してくれたのかもしれない。選んでもらうというのは、何か意味があるはずだし、それを自分は汲み取って、やらなきゃいけないという気持ちでいました」
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