ベンチからの視点。東口と川島
「GKのことはGKにしかわからない」 (2ページ目)
"ファミリー的"というだけあって、GKはお互いを支える精神が身についている。第2戦のセネガル戦では、川島が相手のシュートをパンチングでクリアし、そのボールが目の前にいた相手選手の足に当たって先制点を許した。そのプレーには川島本人も「ミス」と認めていたが、この試合後、東口らGK陣は川島のプレーについて一緒に話をし、単なる「ミス」と片付けることはしなかった。
「GK同士で話をすると、GK目線というのが強く出ます。セネガル戦の(川島の)プレーも、フィールドの選手は『キャッチできたやろ』って簡単に言いますけど、GK目線で言うとキャッチの判断はしづらいところなんですよね。その温度差を感じられるのが、GKやGKを知っている人たちなんです。
フィールドの選手ではなく、自分たちはGK側につく。GKのことは、GKにしかわからないことがあるんですよ」
ベンチで戦況を見守る面々もチームと一体となって戦っている ポーランド戦、川島はそれまでの汚名返上を果たすかのように好セーブを再三見せた。ベンチから見ていた東口は「永嗣さん、集中しているなぁ」と感じていたという。
「セットプレーから1点取られたけど、あれはマークが外れていましたからね。ただ、失点としては、しっかり修正していかなければいけない。
永嗣さんは気持ちが入っていたし、今日はGKとしてめっちゃいい仕事をしていたと思います」
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