2018.06.26

西野ジャパン運命の第3戦。
ポーランド通の代表MF・加藤恒平に聞け

  • 栗田シメイ●文 text by Kurita Simei

現在はサガン鳥栖でプレーする加藤 photo by Kurita Simei 現在はサガン鳥栖でプレーする加藤 photo by Kurita Simei

――ピッチ上で適応に苦しんだ部分があれば教えてください

「そこまで困ったことはありませんでした。もともと千葉のユースや町田にいたこともあり、『比較的早くアジャストできたな』と自分では捉えています。ただ、ピッチが硬いのは戸惑いましたね。どちらかというと、海外は粘土質で芝が長く深いので、基本的に晴れている日でも(グリップ力の高い)取替えスパイクでやるんです。でも、日本の芝ではそういうわけにはいかない。鳥栖にはヨーロッパ帰りの選手も多く、『最初はみんな戸惑った』と話していました」

――守備の考え方やチーム戦術は異なる部分も多いのではないでしょうか。

「チーム戦術というよりは、個人の守備の考え方が全然違いますね。日本ではまずコースを切り、ボールを奪いにいくという考え方が強い。一方で、海外だとボールにチャレンジして奪いにいくのが当たり前。もちろん両者のいい部分があって、そこをうまく使い分けできればいいと思いますね。どちらがいい、悪いという話ではなく」

――ポーランドでも守備は積極的にチャレンジするという考え方が浸透しているんですか?

「守備の激しさ、チャレンジというのは最低限のベースですね。それはポーランドに限らず。だから、監督から『もっといけ』なんて言われなくて、『いくのが当然』という認識です。これは攻撃でも一緒で、際どいところにパスを出す。時には『これは無理だろ』、というボールもどんどん入れていきます。練習から五分五分で争う機会が多く、『自然と競り合う力がついてくるんだな』と感じました。球際やセカンドボールをマイボールにする力が強い、という言い方が正しいかもしれません」

――ポーランドリーグでは前線に放り込むサッカーが主流でしょうか?

「上位と下位ではっきり分かれますね。上位のトップクラブは本当にうまくて、ボールを大切にしつつ、運動量が多く動きのあるサッカーを展開する。一昨年のCLでは本戦に出ているチームもありますし、攻撃的なサッカーをする技術もある。一方で、10位より下位のチームになると、引いて守ってカウンターという一本調子なことが多いですね」