2018.06.02

U-21代表はポルトガルに劇的逆転勝ち。
10人でも諦めずに戦う

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Guillaume Ruoppolosa/Icon Sport/ Getty Images

 東京五輪を目指し、トゥーロン国際大会へ参戦しているU-21日本代表。初戦のトルコ戦を1-2で落とし、厳しい状況でポルトガルとの第2戦を迎えたが、1人少ないなかで劇的な逆転勝利を収め、グループリーグ突破へ望みをつないだ。

ポルトガル戦で勝ち越しのPKを決めた上田綺世 横内明展監督代行は、トルコ戦と同じシステム3-4-3を選択したものの、先発4人を入れ替えてきた。右CBには椎橋慧也(仙台)に代えて橋岡大樹(浦和)、ボランチの一角は井上潮音(東京V)に代えて松本泰志(広島)を起用。右SHには前の試合で左SHを務めた初瀬亮(G大阪)を回し、左SHに菅大輝(札幌)を選択。1トップには小川航基(磐田)ではなく田川亨介(鳥栖)を送り込んだ。

 対するポルトガルはU-19チームでこの大会に参加している。初戦はカナダと0-0で引き分けたが、グループで最も実力のあるチームだと考えて間違いないだろう。

 そんなポルトガルを相手に、日本は立ち上がりから多くのチャンスを許した。前半9分には、エリア左を抜け出したジョアン・フェリペにループシュートを放たれ、冨安健洋(シントトロイデンVV/ベルギー)がゴール前でクリア。そのこぼれ球に詰めたジョゼ・ゴメスのシュートは右に外れた。11分には中山雄太(柏)が松本へ出した後方へのパスがミスとなるが、フリーで狙ったゴメスがまたも外す幸運に助けられた。

 しかし、幸運はそう何度も続かない。前半32分、ここまでチャンスを外してきたゴメスが右からのクロスを頭で合わせる。いったんはGKが弾き、中山が掻き出すが、こぼれ球をルイス・シウバに決められ、先制点を許してしまった。

 ポルトガルをリスペクトしすぎたのか、立ち上がりの日本は消極的だった。攻撃陣を警戒するあまり後ろに下がりすぎ、相手の最終ラインにプレスをかけることなく自由にハーフウェーラインまでボールを運ばせて、何度も攻撃の形を作られてしまった。