U-21代表はポルトガルに劇的逆転勝ち。
10人でも諦めずに戦う (2ページ目)
その理由について、CBの中央を務める冨安は「前半は滉(板倉/仙台)くんと橋岡に、あまり(サイドのカバーに)いかせないように言っていたので、カバーにいけないことでサイドで数的不利になり、深く押し込まれる状況を作られてしまった」と分析する。
この点については後半、横内監督代行の指示により、守備陣をスライドしてサイドをカバーすることで状況を改善させた。
一方、右ウィングとしてプレーした三好康児(札幌)は、前線からのプレスに問題があるという見方を示した。
「相手にボールを持たれたときに、なかなかボール保持者にプレスにいけないことが相手のリズムを生んでしまったと思います。ファースト・ディフェンダーが決まらないと、後ろのディフェンダーも決まらないので。個人技がある相手に対して後ろに構えてしまったことが押し込まれてしまった原因」
確かに、ポルトガルの最終ラインは技術があり、日本の選手がプレスをかけても剥がされてしまうことが多々あり、それがプレスをかけられずにズルズル下がる原因になっていた。下がってしまうと守備は苦しくなり、30分は耐えられたものの、先制点を奪われてしまった。
ただ、すぐにゴールを奪い返したことで日本はペースを渡さなかった。エリア外で三好がボールを持ち、エリア内へのラストパスを狙うという前の試合から狙っていた形が、34分、田川の同点ゴールにつながった。
ポルトガルは先制点を奪った後、選手全員がベンチのところに集まって給水をしていた。気温自体は25度程度だったが、直射日光の当たるピッチ上はかなり暑くなっていたはずだ。それもあって、ポルトガルのペースも徐々に落ちていった。
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