「中島翔哉の落選は驚いた」。福田正博が西野ジャパンの27人を検証 (2ページ目)

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Nishimura Naoki/AFLO SPORT

「ガーナ戦後に追加召集があるかも......」という可能性を言い出したらキリがないため、ここでは27選手の顔ぶれから予想される戦い方、最終メンバーに残る選手について考えていきたい。

※ケガの影響で、サンフレッチェ広島のMF青山敏弘は離脱 design by Unno Satoru※ケガの影響で、サンフレッチェ広島のMF青山敏弘は離脱 design by Unno Satoru W杯に連れていける選手は23人。GKは3人で、フィールドプレーヤーは、ひとつのポジションに2人ずつを選ぶのが基本になる。ポジションの構成から推察すると、西野朗監督が2トップをベースに考えていることが見えてくる。ハリルホジッチ体制の日本代表はこれまで1トップか3トップで戦ってきたが、私は2トップにすることに賛成だ。

 1トップは、前線で起点になれるFWがいてこそ有効だ。しかし、W杯に出場する強豪国の屈強なDFを相手に、日本人FWがひとりで時間を作るポイントになることは難しい。岡崎、武藤、浅野がサイドアタッカーとしてもプレーできるため、オプションとしては1トップもアリではあるのだが、距離感を保ちながら2トップで起点を作ったほうが、日本人FWのよさが出やすいと考えている。

 2トップの場合、組み合わせは、大迫と岡崎、大迫と武藤、武藤と岡崎になるだろう。スピードがある浅野は、途中出場のジョーカーとしての役割が期待されるが、浅野は所属クラブで試合に出ていなかっただけに状態がわからない。ガーナ戦で出番があるかはわからないが、浅野には「やっぱり浅野でよかった」と思わせてくれるプレーを期待している。

 その点では、浅野ではなくFC東京の永井謙佑でもよかったのではと思ってしまう。永井は決して器用な選手ではないが、スピードを生かしてガムシャラにボールを追い回すことができる。今季のJリーグでは前線からの守備でも存在感を見せているし、ロンドン五輪やベルギーリーグなど、海外でのプレー経験もあり、国際経験も問題ないだけに残念だ。

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