2018.04.04

名伯楽エチャリ氏が「マリ戦の日本」に
まさかの評価。えっ、なんで?

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Fujita Masato

「最後に追いついた点を評価すべきだろう。(昨年11月の)ブラジル戦、ベルギー戦の連敗後にも書いたが、ワールドカップに向けては負けを積み重ねるべきではない。チームとして悪い流れを止める必要があった」

 ミケル・エチャリ(71歳)はそう語り、3月23日に行なわれたマリ戦について一定の評価を示している。

 エチャリはスペインの名伯楽と言える。レアル・ソシエダ、エイバル、アラベスというバスク地方のトップクラブで、強化部長や育成部長、トップ監督、ユース監督、戦略分析担当といった役職を30年近くにわたって務めてきた。ホセバ・エチェベリア、フランシスコ・デ・ペドロ、シャビ・アロンソという元スペイン代表の中心選手たちに大きな影響を与えている。

「マリ戦をスカウティングして、『ワールドカップへの希望が高まった』という楽観的評価はできない。しかし、これはあくまで準備の試合。新しい選手を試した試合であり、そのなかにあって戦術が機能していたか、の細部を見る必要があるだろう」

 エチャリは、「ミスター・パーフェクト」と言われる千里眼で、分析を始めた。

これまでとメンバーを大きく変えたマリ戦で代表デビューを飾った中島翔哉「ハリルホジッチ監督にとっては、テストの意味合いが強いゲームだった。GK中村航輔、右SB宇賀神友弥、MF大島僚太、攻撃陣も森岡亮太、宇佐美貴史など、主力とは言えない選手が先発。さらに言えば、昌子源も代表の右CBは不慣れだったはずだ。

 これまでの主力組である吉田麻也、酒井宏樹は不在、川島永嗣、山口蛍、本田圭佑も先発を外れ、コンビネーションの部分で不具合が生じるのは、計算の上だったのではないだろうか。その意味で序盤の戦い方は悪くない。