困ったときに呼ばれる今野泰幸。
ロシアW杯に34歳の居場所はあるか (4ページ目)
「あまり下がらずに、相手の2トップの少し前でボールを受けられればよかったですけど、相手も守備がよくてタイトについてくるから、なかなかブロックの中に突っ込めなかった。ブロックの外で回すだけで、中に入れても奪われて、ショートカウンターにつなげられてしまった。そこが今日は足りなかったし、実力不足だったと思います」
試合後に反省の言葉を並べたように、今野にとって納得のいかない試合だったことは間違いない。とはいえ、3試合すべてにフル出場の機会を与えられたのは、監督からの信頼の表れでもある。ちなみに、今野の他に3戦フル出場を果たしたのは、DF昌子源(鹿島アントラーズ)と小林のふたりだけだ。
ハリルホジッチ監督就任以降、今野は不遇のときを過ごしていた。2015年3月のウズベキスタン戦以降は招集されていなかったが、MF長谷部誠(フランクフルト)をはじめ負傷者が続出した昨年3月のワールドカップアジア最終予選のUAE戦で代表復帰を果たす。まさかの招集に本人も戸惑いの色を隠せなかったが、その試合でフル出場を果たし、ゴールまで奪ってみせた。
6月のシリアとの親善試合でもゴールを奪い、イラクとの最終予選にも途中出場。十分な活躍を示し、代表に定着したかと思われたが、その後はふたたび、招集外となっていた。
4 / 5