ブラジル超高速カウンターの止め方。吉田麻也が挙げた3つのポイント (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 もうひとつは、カウンターを受けそうになったら、リスクマネージメントで中盤の選手がファウルで止めること。もちろん、危険なエリアに入る前の場所で、カードをもらわない状況という条件下で、ファウルをする」

 たしかにカウンターを受けても、中盤の選手がボールホルダーをファウルでいったん止めれば、相手はリスタートを余儀なくされる。その時間を使って自陣に素早く戻れば、陣形を整えることができる。

 最後のひとつは、上記ふたつができなかったときの対処法。まずは全員が全速力で自陣に戻り、危険なコースを潰すことにプライオリティを置く必要があるという。

「そのふたつができなかったら、全員が全速力で自陣に戻る。ブラジルのスピードに慣れていないとか関係なしに、全員が全速力で戻る。

 たとえば、ブラジル戦で喫した(36分の)3点目の失点場面。あのときにクロスボールを入れられたGKとセンターバック間のスペースは、ブラジルもベルギーもまず(守備陣が)埋めてくる。だから、まず埋めてから、次の守備を考えようと。そこをケアするために、全力でみんなが戻ることが必要です。

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