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加茂更迭から歓喜の瞬間まで。
山口素弘が語るW杯予選「特殊な2カ月」 (2ページ目)

  • 渡辺達也●取材・文 text by Watanabe Tatsuya
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

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――初戦はホームでウズベキスタンに6-3で快勝。2戦目はアウェーのUAE戦を0-0で引き分けました。3戦目はホームで韓国と対戦。前半戦のヤマ場だったと思います。

「ひとつの"ヤマ"かな、という感覚はもちろんありました。メディアも試合前から"勝負どころ"と捉えて、かなり煽(あお)って報道していましたからね。実際、試合当日は『これが、日韓戦なのかぁ』と強く心に響くほど、スタジアムも異常な盛り上がりを見せていました」

――その大一番で、山口さんの鮮やかなループシュートで先制。これで"いける"という思いはありましたか。

「1-0で逃げ切れるとは思わなかったけど、韓国がガクッときたかな、というのはありました。でも、そこからもうひと押しができなかった。それは、韓国には経験豊富な洪明甫(ホン・ミョンボ)とかがいて、そうした選手たちの踏ん張りが大きかったと思うし、逆に日本には2点目を取って押し切るパワーがなかったんだと思います。とにかく、難しい試合でした」

――結果、日本は2点目を奪えず、1-2と逆転負け。痛い敗戦だったのではないですか。

「それほど痛手に感じることはなくて、そのあと、すぐに試合があったので(チーム内は)『仕方がない。次に切り替えよう』という雰囲気でしたよ。次の中央アジアでのアウェーの2戦、『ここが大事だ』と。正直、あのときの予選は試合が終わるとすぐ移動といった感じで、負けたことを引きずっている暇もなかった。

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