2017.10.11

「怒るハリル」に呆れる。
20分で失速した理由を理解できているのか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 3-3で引き分けたハイチ戦後の記者会見。ハリルホジッチはのっけから怒りっぱなしだった。

「就任以来28試合(正確には31試合)戦ってきた中で最悪」と吐き捨てると、具体的な選手名こそ出さなかったものの、選手のダメ出しを開始した。

「いい入りをして2-0になって、1点取られて、選手の頭の中に何が起こったかわからないけれど、急にストップしてキレてしまい……。こんなひどい試合、見たことない」

 ハリルホジッチは質問への答えもそこそこに、こんなフレーズをしつこいくらい繰り返した。最後まで怒りは鎮まらなかった。「謝罪します。メンバーを選んだ私に責任があります。どんどん批判してください」と、自虐的な言葉も幾度となく飛び出した。

ニュージーランド戦から長友、槙野以外の9人を入れ替えたハイチ戦の日本代表 だが、そう言いながらも、自分に対する反省はまるで具体的ではなかった。何を誤った結果、このような事態に陥ったのか。選手のダメ出しは具体的だったが、自分へのそれは曖昧だった。反省しているようで反省していない。「批判してください」と潔さをアピールしたものの、それはポーズにも見えた。つまり、苦戦の本質を理解しているという感じではなかった。