素直すぎたU-20日本。
「ウルグアイのナイフ」に、してやられる (2ページ目)
こうして日本は、いくつかの攻撃パターンを捨てなくてはならなくなった。サイドバックが攻め上がってアーリークロスを流し込む回数は減り、早めに最前線に預けてポストプレーによって時間を捻出してもらうようなシーンも見かけなくなる。
一方で、特化されたものもあった。地上戦である。
攻撃のビルドアップは、すべて後方からつないだ。「ゴールキックとかも全部、下でつなぐようにした」と岩崎が振り返るほどの徹底ぶりだった。
日本がウルグアイゴールに迫れるようになるのは、後半に入ってからだった。ひとりひとりの球離れがよくなり、「前半はファーストタッチがうまくいかなかった」と言う久保の足にもボールがつくようになり、チームとしてフィニッシュへと結びつける回数が増えていく。
後半10分にはMF市丸瑞希(ガンバ大阪)のループシュートをGKが弾き、それを久保が頭で狙ったが、バーを越えた。後半13分には久保の強烈なシュートをGKが弾いたところを、堂安律(G大阪)が頭で狙ったが、DFにクリアされた。
後半22分には岩崎の放ったシュートがGKのセーブに遭ったが、こうした一連の流れに内山篤監督も、「後半は修正してバランスがよくなり、チャンスメイクしていたし、決定機も迎えていた」と手応えを口にした。
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