小川航基、岩崎悠人、田川亨介、久保建英。U─20代表のFWは戦える (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 はたして、新世代を代表するFW陣は日本サッカーを牽引する存在になれるのか? U─20W杯はその試金石になる。

 大会に向け、FWは2トップが有力だが、ホンジュラス戦も先発した小川が中心になるだろう。小川は高さ、強さのある選手で、ボールを呼び込める。その点で同年代のFWの中では抜きん出ている。

「(どんなときも)いつも通りにやれるのが自分の強み。緊張して硬くなった、という記憶がないです。U─20W杯の初戦はみんな硬くなるかもしれないけど、自分のゴールで落ち着かせたい」

 小川は実にふてぶてしい。ゴールゲッターとして腹が据わっている。アジアを勝ち抜いた自信が拠り所になっているのか。スペイン語圏ではVANIDAD(うぬぼれ)をストライカーの資質とするが、小川はVANIDADが横溢(おういつ)した選手だ。

 うぬぼれによって、殻を破れるか。

 それに対して、岩崎はより洗練された技術を見せるFWだろう。例えばマークを外すなど予備動作のディテールに優れる。ボールを受けたときのスキルも高く、緩急の変化を使い、崩し、突破もできる。

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