ハリルジャパンを引っぱる原口元気の実感「豪州戦が分岐点だった」 (5ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 サウジアラビア戦では、そのオーストラリア戦で得たことを生かして、勝利という結果を出した。原口はアジアでの戦いにおいて、それなりの手応えをつかんだようだ。

「来年は、アウェーのUAE戦が一発目で、サウジアラビアとのアウェー戦も残っている。でも、僕はこれからも、今日と同じように戦えばいいと思う。そのうえで、今回のサコ(大迫勇也)やキヨくんのように、調子のいい選手がどんどん入ってくれば、チームの厚みは増す。そうやって、チームの強さと完成度を高めていくしかないかな。このチームはまだまだだから、これから伸びていくと思います」

 原口は、ドイツでバイエルンなど強豪チームと戦うにつれ、そのレベルの高さと、各国の代表選手がゴロゴロいる選手層の厚みに驚嘆させられたという。そういうチームが、長く、強さを発揮する。

 日本代表も同じだ。

 本田圭佑ら南アフリカW杯組が軸となったチームから、なかなか新陳代謝が進まなかったが、サウジアラビア戦ではフレッシュな面々が結果を出した。原口が言うように、この状況が継続されていくなら、少なくともアジアで敗れることはないだろう。

 また、チームに対する自信が芽生えてきたということは、成長している証でもある。これからの伸びしろが、十分に期待できる。最終予選5試合目にして、ようやく日本代表に明るい兆しが見えてきた。

ハリルジャパンの完成度(1)長谷部誠の判定>>
ハリルジャパンの完成度(2)吉田麻也の判定>>

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