ジーコジャパン化しつつある日本。監督交代ならば妥当なタイミング (2ページ目)

  • text by Sportiva photo by Fujita Masato

浅田 コンディションについていうと、海外組の選手が一部を除いて軒並み試合に出られていない。そんな状況で本当にコンディションが上がっていくのかという問題もあります。

杉山 まともに試合に出ていないということは、その時点でわかっている話ですよね。それでも招集して起用するからには、コンディションのせいにはできないはずです。コンディションが悪いなら使わなければいい、というだけの話だから。でもそれを使わざるを得ないというのは、本来はコンディションの問題ではなくて、他に代わる選手がいないということでしょう。そしてそれはこれまで新戦力をテストしてこなかった監督の責任だということになる。

浅田 なんかジーコのときに似ているんですよね。海外組がいるんだけど、あまりクラブでは試合に出られない。それなのに日本代表にくると優遇されて、無条件で出てしまう、みたいな。ああいうのは見ていてもしらけるし、もし国内組の選手たちもそういうことを感じるようになったら、チームとして結構ヤバいですよ。

杉山 特にいま具合が悪いのは、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司といった、これまで何となく不動のレギュラーっぽかった選手がまったく試合に出られなくなったこと。今シーズンは清武弘嗣がたぶん一番レベルの高いスペインに行って、彼も出たり出なかったりしているわけだけど、それでも清武のほうが出場率は高いぐらいでしょう。

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