リオ五輪代表はよくやった。
最大の敗因はサッカー協会の姿勢にある
ようやく訪れたリオデジャネイロ五輪初勝利の瞬間。しかし、わずか勝ち点1が届かず、決勝トーナメント進出はならなかった。
グループリーグ2連勝ですでに決勝トーナメント進出が決まっていたナイジェリアに続き、残る3カ国すべてに2位通過のチャンスがあったグループリーグ第3戦。
日本はスウェーデンを1-0で下し、通算成績を1勝1敗1分けの勝ち点4としたものの、同じグループのもうひとつの試合で、コロンビアがナイジェリアに2-0で勝利し、1勝2分けの勝ち点5に伸ばしたため、日本のグループリーグ敗退が決まった。
矢島慎也のゴールでスウェーデンには1-0と勝利したが... 4-5で敗れたナイジェリア戦は、十分に引き分けに持ち込めた試合だったし、2-2で引き分けたコロンビア戦は、勝っていても何ら不思議のない試合だった。わずか勝ち点1差でのグループリーグ敗退だっただけに、前の2試合のどちらか一方でも違う結果になっていれば、という思いがないわけではない。
だが、身も蓋もない言い方をすれば、負けるチームというのは、たいていそういうものなのだ。例えばJリーグを見ても、J1からJ2に降格するチームは毎試合のように惨敗を喫した末に降格していくわけではない。勝っていてもおかしくないような試合がいくつもありながら、それをモノにできずに負けを重ねていくのだ。
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