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価値ある勝ち点1。「サッカーあるある」から見事に脱した五輪代表 (4ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by JMPA

 とはいえ、試合内容に関して言えば、ナイジェリア戦よりは数段よくなっていることは間違いない。

「攻撃の形というところはよかったと思うので、今日みたいな内容を続けながら、失点をせずに、チャンスが巡ってきたときにしっかり先制点を取るという展開に持っていきたい」

 遠藤がそう話すように、勝って勝ち点3を手にして最終戦に臨めれば文句なしだったが、試合内容には選手たちも手応えを感じている。同じ勝ち点1でも、攻めあぐんだ末に0-0で引き分けるよりは、自信を得るという意味でも、勢いをつけるという意味でも、価値の大きい勝ち点1だったのではないだろうか。

 ただし、コロンビア戦に引き分けたことで、日本の自力でのグループリーグ突破の可能性はなくなった。

 グループリーグ最後の日本vsスウェーデンと同時刻に始まるナイジェリアvsコロンビアで、コロンビアが勝ってしまえば、日本はスウェーデンに勝ってもグループリーグ敗退が決まってしまう。

 だが、逆にコロンビアが負けか引き分けならば、日本は勝ちさえすれば決勝トーナメント進出が決まる。また、コロンビアが負けた場合、日本はスウェーデンと引き分けても決勝トーナメント進出の可能性が十分に残る。

 手倉森誠監督は、自分たちが置かれた状況を楽しむかのように語る。

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