代表OBたちは「アギーレの後は日本人監督」と言っている (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yamazoe Toshio

川本治氏(解説者/元古河電工監督、ジェフユナイテッド市原強化部長など)
「日本サッカー界は、プロ化してまだ20年あまり。世界に比べると、まだまだ歴史が浅い。本当の"プロの戦い"というものを知らないわけだから、世界のことを熟知している外国人監督のほうがいい。そのうえで、日本人を理解できているというか、日本人の気質がわかっている人が理想。同じアジアの中国や韓国と、日本も一緒のようなものだろう、と認識している人では厳しい。あと、知名度はなくても構わないが、実績があること。やはり結果を出している監督でないと、選手も納得しないだろうからね」

鈴木正治氏(解説者/元横浜マリノス、名古屋グランパスなど)
「第一に、世界を知っていること。それも、W杯という厳しい戦いの舞台を経験している監督がいい。なにしろ、クラブの世界しか知らなかったザッケローニ監督はW杯で明らかに浮き足立っていたからだ。誰か候補を挙げるとすれば、かつてグランパスで指揮を執っていたストイコビッチ監督(セルビア/49歳)。現役選手としてではあるが、世界のレベルも、W杯の厳しさも身にしみてわかっている。日本人の善し悪しもよく理解しているから、日本代表監督として適任ではないかと思う」

 識者7人の意見は以上のとおり。協会による新監督探しは大詰めを迎えている頃だろうが、もしも欧州での交渉が失敗に終わったら、識者の多くが推奨する日本人監督に目を向けてもいいかもしれない。何はともあれ、新たな指揮官は誰になるのか。日本サッカーの行方を左右する"選択"を注意深く見守っていきたい。

緊急特集「よみがえれ! 日本サッカー」

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