W杯アジア出場枠、0.5枠減ってどういうこと?
ひと駅コラム「それ気になってました」(10)
2018年に開催される、ワールドカップロシア大会のアジア出場枠が、4大会続いている4.5枠から4.0枠または3.5枠に減らされる可能性が出てきた。
昨年のブラジルW杯では、アジア枠から出場した日本、イラン、韓国、オーストラリアの4カ国が1勝もできず、結果を残せなかった(合計0勝9敗3分け)。そのことが、要因のひとつと見られる。
では、0.5枠減るというのはどういうことなのか。
アジア枠が4.5だった2014年W杯の場合、アジア最終予選(※)を勝ち抜いた4カ国のほかに、3位になったヨルダンとウズベキスタンがホームアンドアウェー方式で戦い、勝ったヨルダンが大陸間プレーオフに進んだ。
※10カ国を2グループに分けて、それぞれ上位2カ国がW杯出場となる。各グループで3位に入った2カ国が第5次予選に回り、大陸間プレーオフ出場を争う。
大陸間プレーオフでは4大陸の、ヨルダン(アジア)、ウルグアイ(南米)、メキシコ(北中米カリブ海)、ニュージーランド(オセアニア)が2枠を懸けて戦った。これが0.5枠である。
ブラジルW杯で結果を残せなかったアジアに対して、現在0.5枠しか持っていないオセアニアや、枠を増やしたい南米から、「アジア枠が多すぎる」という意見が出ているが、先日のアジアカップでベスト8だった日本にとっては、6度目のW杯出場に向けて、0.5枠でも重要になるだろう。
ちなみに、ドーハの悲劇で有名な94年アメリカ大会のアジア枠は2枠、日本がW杯初出場を果たした98年フランス大会のアジア枠は3.5枠だったが、イランが大陸間プレーオフを制し、アジアから4カ国が出場している。
各大陸の予選が始まる前の3月には、アジアの枠数が決まるという。