2014.12.30

【なでしこ】近賀ゆかり「私、アーセナルでは1年生です!」

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

近賀ゆかりインタビュー(1)「アーセナル編」

 2014年シーズン、近賀ゆかりは新たなチャレンジの場を求めて、イングランドのアーセナルレディースFCに自身初となる海外移籍を果たした。しかし、近賀の定位置である右SBにはイングランド代表のアレックス・スコットの存在があるため、近賀に与えられたポジションはまさかのCB。もちろん初めての体験だ。さらにボランチへとその役割は広がっていく。本職以外のポジションでのシーズンを彼女はどう捉えていたのだろうか。

初の海外移籍で、改めて初心にかえれた近賀ゆかり―― 初めての海外移籍でしたが、具体的にイメージし始めたのはいつごろですか?

近賀(以下、近賀)中学生のときに初めてアメリカに行って、女子サッカーってこんなにメジャーなんだって衝撃を受けたのがずっと頭にありました。北京オリンピックで世界の強豪と戦って、”海外のチームでやるっていうのもいいな”って。代表に入ってからですね。

―― 実際にアーセナルからのオファーを聞いたとき、どんな気持ちでしたか?

近賀 その前年に、あるチームからオファーをもらっていたのにケガをしちゃって、ダメになって……。リハビリ中、もう一回海外でチャレンジしたいと思っていました。それが実現できた。だから今回のオファーを聞いたとき、またチャレンジできることにホッとしました。ケガでチャレンジすることを絶たれたのがすごく悔しかったから、チャレンジできるところまで行けたっていう安心感がありました。

―― 一年待っての移籍。このシーズンで自身の成長を感じますか?

近賀 SBはできなかったから……。思い描いていたことと違うことはたくさんありました。試合にもなかなか出られなかったり、ポジションも初めてやるところだったし。でも、それが逆に新しい発見にもなった。たぶん国内にいたら、自分はSBっていうイメージがあると思うんです。日本だったらない選択というか、使われ方だったから、真新しいことだらけでした。(
※イングランド女子1部リーグ・近賀ゆかり14試合中、11試合出場

―― 一番特に「え?ここ?」っていうポジションはCBとボランチのどっちでした?

近賀 CBもボランチもどっちも(笑)。どっちも私にはないでしょって思ってたポジションだった(笑)。「できるか?」って聞かれて、「できない」とは言えないですよね。で、「……やってみる」って伝えました。