日本代表に風雲急?本田圭佑に何が起きているのか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

 5バックで後方の守りを固めるコスタリカは、日本にとって戦いやすい相手だった。高い位置から積極的に来ないので、ピッチ中央部で狭くなりがちな日本のパス回しは、引っかけられる可能性が低い。素早い攻守の切り替えから、カウンターを食らう危険が少ない。

 日本がグループリーグで対戦する3チームの中に、このタイプはいない。W杯に出場する32ヵ国の中ではコスタリカだけだ。この試合は本番を想定したシミュレーションにはまったくならない。

 コスタリカのチーム力そのものも、ブックメーカー各社の予想オッズによれば、32チーム中30番台。泡沫候補だ。3-1の勝利はあまりにも順当な結果。そう言っていい。

コスタリカ戦に先発フル出場した本田圭佑コスタリカ戦に先発フル出場した本田圭佑 とはいえ選手の動きそのものが、前戦のキプロス戦に比べれば、だいぶ良くなっていたことは事実。採点で6点以上出せそうな選手は、大迫勇也、大久保嘉人、岡崎慎司、山口蛍、長友佑都の5人を数えた。逆転ゴールを決めた香川真司もこの仲間に加えることはできるが、キプロス戦でも指摘したとおり、シュートにおけるキック力、パンチ力不足は目に余った。

 日本の攻撃は概してパンチ力に欠ける。フィニッシュに迫力不足が目立つ。スピーディなインステップキックを、枠内に飛ばせるシューターが少ない。パスの延長上のようなシュートしか望めないのが現実だ。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る