2014.05.17

【なでしこ】アジア杯、なでしこらしいサッカーでベトナムに快勝

  • 早草紀子●文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 こうなると日本の勢いは止まらない。87分には、途中から入ったFW髙瀬愛実が中に折り返すと、菅澤優衣香が崩れながらもボールを後ろへ押し戻し、川澄がダメ押しゴール。終わって見れば4-0の圧勝で勝ち点3を手にした。

 前半はベトナムの高い集中力に苦しめられ、後半に相手のスタミナが切れ始めたところで畳み掛け、一気に勝負をつける。ここ数年のベトナム戦の必勝パターンだ。この展開での鍵は先制点と追加点のタイミング。

これまでにも、前半を無得点で折り返すことがあったが、今回は最もダメージのある前半終了間際にベトナムの守備を崩し、先制点を奪った。果敢にトライを続けていた上尾野辺のアシストが得点につながり、彼女自身も形となったことに胸をなでおろしながらも、「なかなかリズムが作れなかった。もっと外からシュートを打てたらよかった」と反省を口にした。

 そして連続ゴールの口火を切った木龍のプレーも随所で効いていた。

 これまで度々新戦力が必要な際には、なでしこに招集され、チャンスを与えられてきた木龍だったが、代表での実戦となると、途端にプレーにキレがなくなってしまう。ミスを恐れ判断が遅れると、得意のドリブルも引っかかる。無理やりシュートを打っても、ミートせず、悪循環を繰り返していた。