問題放置のザッケローニ監督。11月欧州遠征で交代の決断を
「アジアを出ると自分たちの戦いができなくなると思うし、実際、アジアの中でやるのと外でやるのとでは内容に差が出てしまうことは認識している。そのことについては私の責任だと思う。ではどうしたらこの課題を修正できるのか。自分が先頭に立ってやっていかないといけないという気持ちだ」
ベラルーシに0-1の敗戦を喫した直後の記者会見で、ザッケローニ監督はこうコメントした。
ピッチサイドでベラルーシ戦を見つめるザッケローニ監督 しかしながら、問題の本質が本当にホームとアウェーという環境の違いにあるのとかといえば、それは違う。なぜなら、今年8月14日に宮城スタジアムで戦ったウルグアイ戦(2-4で敗戦)でも、さらに言えば5月30日に豊田スタジアムで戦ったブルガリア戦(0-2で敗戦)でも、同じように日本は自分たちの戦いができずに敗戦を喫しているからだ。
指揮官が忘れっぽいのか、あるいは問題の焦点をぼかそうとしているのかは定かではないが、いずれにしても現在の日本代表が、ヨーロッパの第2グループ以下の国と戦っても、自分たちのサッカーができないということだけは間違いない。
実際、このベラルーシ戦を振り返ってみても、そこに勝てそうな要素はひとつも存在しなかった。
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