メキシコ戦へ、内田篤人「消化試合で終わったらもったいない」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Fujita Masato

イタリア戦に先発、ジャッケリーニと競り合う内田篤人イタリア戦に先発、ジャッケリーニと競り合う内田篤人「ブラジル戦の戦いぶりを自分たちが腹立たしいと思って、この試合の準備をした」と、イタリア戦を内田篤人は振り返った。

 歯が立たなかったブラジル戦と同じようにはしない。ビッグネーム相手にも勝ってやる。そんな気持ちで試合に臨めたということだ。イタリア相手にも臆することなく戦った。それだけに悔しい一戦でもあった。

 3対4という結果からは、自分たちの可能性を感じると同時に、世界との差も痛感させられた。

「僕が思うに、ブラジルとかイタリアが本気を出してくれたからいいっていうことではない。そういうチームと(もっと試合を)やってかないと。前回ワールドカップはベスト16でしたっけ?だったらそれ以上にいかないと、今後が心配になるじゃないですか? ワールドカップに出れないけど、僕らより強い国というのがある。出場を決めたからには恥ずかしい試合はできないと思う」

 そして、あらためてシビアな現状を認識すべきだと言う。

「4失点したけれども、『こうやってやられる』というのがわかっていれば、失点はゼロなんだけどね。この2試合で失点7。アジアでは失点を少なくして得点できるけど、例えばブルガリアにも勝てないわけだし、大きい大会では予選敗退するだろうな、と思う。それと同時にもう少しやれるんじゃないかな、というのはある。『やれるんじゃないか?』というのは自分たちが言うことじゃなくて、見てる人が言うことではあるけれど」

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