2013.02.16

【日本代表】川島永嗣「選手の意識の高さが、今のチームの強さ」

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

日本代表の精神的な支柱でもある、守護神の川島永嗣。ブラジルW杯まで480日
『ザックジャパンの完成度』
連載◆第12回:川島永嗣

 不動の守護神である――。

 川島永嗣は、ザックジャパンのスタートと同時に監督の信頼を得て、レギュラーの座を獲得。チーム内では、長谷部誠とともに”引き締め役”を担う存在となり、川島が発する言葉の影響力は大きくなっている。2010年、南アフリカW杯直前に急遽レギュラーになった頃とは立ち位置がかなり変化した今、川島は代表チームと自分との関わり方について、どう考えているのだろうか。

「チーム内で発言する機会は増えましたけど、雰囲気をピリッとさせたいときにちょっと話す程度です。特別なことはしていません。基本的に、代表へのスタンスというのは、昔も今も変わらないですね。自分にとって、代表は常に特別な場所。試合に出たい気持ちはずっとありましたが、(試合に)出られなかった頃も、代表の一員に選ばれること自体、すごく誇りに思っていました。今は、たまたま自分がピッチに立っているけど、一試合一試合が勝負だと思っています。自分の成長をしっかり示していかないと、自分のためにもチームのためにもならないし、いつポジションを奪われるかわからないですから」

 GKというポジションは、ひとつ。守備の要であって、負傷や累積警告など余程のことがない限り、一度レギュラーとなった選手が変わることはほとんどない。だが川島は、南アフリカW杯大会直前という大事な時期に、突然レギュラーに抜擢されるという稀有(けう)な体験をしている。ゆえに、周囲が「不動」と思っていても、自身は「何が起こるか、わからない」という危機感を常に抱いているという。

「(危機感は)ありますよ。だからといって、神経質になる必要はないと思っています。ポジション争いは常にあることですし、それがチームを強くする要素でもあると思うので。今回のラトビア戦で呼ばれた、ゴンちゃん(権田修一)や林(卓人)、そして(西川)周作らと、お互いに刺激し合うことで、日本のGKのレベルも上がっていくと思っています。そういう中で、今は自分が(先頭に立って)引っ張っていきたい」