2012.10.06

【リトルなでしこ】苦い敗戦。
選手が感じた「超攻撃型」チームに足りなかったもの

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko

ガーナに惜敗。ベスト8での敗退となったリトルなでしこ
 1点に泣いた。選手たちにとって忘れられない、忘れてはならない苦い敗北となった。

 ガーナは徹底して日本のトップとトップ下のエリアの守備を固め、最後まで集中を切らすことなく日本の良さを消し続けた。

 U-17女子W 杯アゼルバイジャン大会で「屈指の攻撃力」と謳われた日本。その攻撃を抑え込んだのは、ガーナの寄せの速さだった。日本は67%ものポゼッション率でガーナを圧倒しながら、枠に飛んだシュートはわずかに2本。このデータを見ても決定的場面を生み出すことができなかったことがわかる。

 イニシアティブは間違いなく日本にあった。スコアレスの前半45分を終えて、まだ日本には余裕がうかがえた。ハーフタイム後、再びピッチに現れた選手たちの表情は明るく、やる気がみなぎっていた。「ここから!」。誰もがそう信じていた。

 しかし53分、日本は失点する。日本の右サイドを突破して放たれたガーナのシュートは、これといって難しいボールではないように思われた。余裕を持ってGK平尾知佳がキャッチングの構えに入ったその次の瞬間、平尾の両足の間を抜けてボールはゴールラインを割ってしまったのだ。痛恨のトンネル。

 これが大会を通じて日本が喫した初失点。ここにも妙なプレッシャーがあったのかもしれない。ここまで先制されることなく決勝トーナメントに進んできた。大量ゴールで上々の勝ち上がりだったからこそ、守備面に不安があったことは否めない。