【日本代表】本田圭佑
「伸びしろが、マックス。それが今の代表のいいところ」
ブラジルW杯まで724日
『ザックジャパンの完成度』
連載◆第2回:本田圭佑(後編)
オーストラリア戦は引き分けに終わり、試合後は悔しさをあらわにした本田圭佑。 オーストラリア戦前、本田圭佑は勝つためのポイントをいくつか挙げた。
「疲れてくると、ポゼッションとカウンターの使い分けができなくなることもあるんで、オーストラリア戦はどういうふうにコンディションを調整するのかが、ひとつのテーマ。もうひとつは、サイドの攻撃がポイントになってくる。相手は体が大きいし、瞬間的なスピードもあるんで、崩しにくい。サイドから人数を掛けて崩すことができれば、日本にとって大きなアドバンテージになる」
だが、いざふたを開けてみると、日本は思うような形を作れなかった。逆に序盤は、オーストラリアの愚直なまでにロングボールを蹴ってくるサッカーに翻弄された。それでも、なんとか我慢して乗り切ると、後半10分、オーストラリアが退場者を出した。相手が10人になって、日本はそこから攻撃のギアが一気に上がった。
そして後半20分、本田はショートコーナーで長谷部誠からリターンもらうと、自らドリブルで切り込み、グランダーのパスをゴール前に配球。ニアサイドで岡崎慎司がつぶれ役となり、ファーサイドで待ち構えていた栗原勇蔵の先制ゴールをアシストした。
「ショートコーナーに関しては、ビデオ分析の段階で相手が嫌がるのは知っていたし、そこは監督にも『狙っていけ』と言われていたので、それが功を奏しました。高さは相手に分があるんで、こっちはどうやって人数をかけて相手を翻弄するのか、というのが狙いだったけど、得点シーンについては、それができたと思います」
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