【日本代表】最強ジャパン完成へ、香川真司が誓ったエースとしての「成長」
オーストラリア戦ではキレのある動きで敵DF陣を翻弄した香川真司。 はっきり言って、勝てる試合だった。にもかかわらず、オーストラリアを完全にねじ伏せることはできなかった。ケチをつけようと思えば、ツッコミどころはいろいろとある。
とはいえ、試合全体を俯瞰(ふかん)してみれば、決して悪い内容ではなかった。
「立ち上がりはロングボールを蹴ってくる相手に対し、もう少し集中しないといけなかった。DFラインが下がって、ボランチも(DFラインに)吸収されてしまい、攻撃に出るときに間のびしてしまった」
キャプテンの長谷部誠がそう語ったように、試合序盤こそ、オーストラリアのパワープレイの前にいくつか決定機を作られた。それでも、「じっくりパスを回して、(相手の)DFと中盤の間にボールが入ったときはチャンスが作れたし、やっていくうちに、そういうことがだんだんできるようになっていった」(長谷部)
前半20分ごろから先制点が決まるまでのおよそ45分間は、オーストラリアを相手に、しかもアウェーゲームで、内容的にはほぼ圧倒していたと言っていい。その後の不可解な判定によるPKがなければ、試合はまったく違う結果になっていたはずだ。
いずれにしても、オーストラリアと対戦した前回のアジア最終予選や、昨年1月のアジアカップ決勝との比較で言えば、スコアのうえでは同じ接戦でも、その中身については随分と異なる試合だった。
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