【五輪代表】オーバーエイジ候補・遠藤保仁の胸中「五輪? 出たいよ」

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Getty Images

遠藤保仁がOA選手として加われば、五輪代表のチーム力は間違いなくアップするだろう。遠藤保仁がOA選手として加われば、五輪代表のチーム力は間違いなくアップするだろう。 ロンドン五輪に向けて日本サッカー協会は、オーバーエイジ(OA)枠を活用する方針を示している。関塚隆監督も「チームのプラスになるなら」と前向きだ。

 そのOA枠で注目されているのが、遠藤保仁である。

 そして遠藤自身、
「五輪は、やっぱ出たいよね」と、素直に五輪への思いを語る。

「五輪に出たい理由のひとつは、子供の頃、最初にインパクトを受けたのがW杯ではなくて、五輪だったから。冬季五輪だったけど、『すげぇ大きな大会だなぁ』と思ったし、世界中の人が見ているわけでしょ。この大会に出たいって素直に思ったんだよね」

 幼い頃、テレビ画面を通して見た、世界中の人々が注目する華やかな舞台。その残像は、今でも鮮明に思い出されるという。

 だが、遠藤が五輪出場にこだわるのは、それだけではない。

「俺、(世界大会で)五輪だけ経験していないからね。ワールドユースもW杯も経験できた。五輪も出られるチャンスはあったけど、シドニー五輪の時は、バックアップメンバーでスタンド観戦だったし、北京五輪の時は(監督の)ソリさん(反町康治・現松本山雅監督)に(OA選手として)頼まれたけど、直前に病気になって行けなかった。そういう悔しい思いをしてきているんで、出たい気持ちは強いよ」

 五輪出場には強い思いがある遠藤だが、現チームについてはどの程度知っているのか。

「チームについては、ヨルダンで行なわれたシリア戦と五輪行きを決めたバーレーン戦の2試合しか見ていない。もちろん、本当に(OAとして)正式なオファーが来たら、全部の試合のビデオを見るよ。でも、キヨ(清武弘嗣)をはじめ、(原口)元気、ゴンちゃん(権田修一)とはA代表で一緒にプレイしているし、永井(謙佑)、山村(和也)、(酒井)宏樹も(代表合宿で)知っている。いい選手が多いんで、一緒にやれたら面白いと思う」

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